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医療経営士への道

🐾 医療経営士への道 第14話「病院の収入はどこから?」

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📝補足解説:「病院の“お金の入り方”とは?」

病院の収入はどのように得られているのでしょうか。 患者から直接お金を受け取って経営が成り立っているわけではなく、診療報酬という制度に基づいた後払いの仕組みが主な収入源となっています。 このしくみを正しく理解することは、医療経営士にとって重要な基礎知識です。

✅ 病院収入の基本構造

病院の収入は、大きく分けて「患者がその場で支払う自己負担分」と「診療報酬請求による後日入金」の2本柱から成り立っています。

まず、患者さんが来院時に支払うのは、医療費のうちの原則1〜3割の自己負担分です。これは病院にとってすぐに得られる収入ですが、全体のごく一部にすぎません。

本体となるのが、月ごとの診療内容をまとめて診療報酬明細書(レセプト)として審査支払機関に提出する「請求収入」です。これが病院の売上の約7〜8割を占めており、経営にとって非常に重要な収益源です。

この請求はオンラインで行われ、保険者(協会けんぽ・市町村の国保など)に送られたあと、内容が審査され、問題がなければ後日入金されるという流れになっています。 このように、病院の経営は「診療したらすぐにお金が入る」という仕組みではなく、時間差(タイムラグ)のある後払い制が基本となっています。

✅ 病院経営のリアル:「後払い」と「タイムラグ」

日本の医療制度では、診療後すぐに報酬が支払われるわけではなく、翌月以降に審査を経て入金されるのが原則です。 そのため、常に資金繰りの管理が重要となります。

さらに、レセプトに不備や誤りがあると、返戻(再提出)や減点、支払保留といった事態が生じ、収入の減少や遅延につながります。 このように、病院の経営では「正しく医療を提供する」だけでなく、「正確に請求し、確実に回収する」ことが生命線となっているのです。

事務スタッフ、特に医事課の役割は、現場の縁の下の力持ちでありながら、経営の中核を支える重要な存在でもあります。

✅ 医療経営士が押さえるべき3ステップ

診療報酬の流れを時間軸で理解すること  患者の受診から診療記録の作成、レセプトの作成・提出、審査を経て入金されるまでの流れを、工程ごとに整理して把握しましょう。

レセプトの審査視点を意識すること  診療内容の記録が適切か、病名と処置の整合性があるかなど、「審査に通るかどうか」が請求の成否を分けます。

資金繰りの感覚を持つこと  たとえ売上が高くても、入金のタイミングによっては資金が不足する可能性があります。キャッシュフローを意識する力が、経営感覚の第一歩です。

🔎 まとめ

病院の収入は、患者のその場での支払いだけでは完結しません。 実際には、診療報酬という形で後日回収される“見えない仕事”が、その大部分を占めています。

このしくみを支えているのが、医事課や事務部門の地道な作業です。 「診療報酬を正確に請求し、確実に回収する」ことこそが、病院経営の土台なのです。

医療経営士としては、医療現場だけでなく、その裏側にある請求・審査・入金という流れを理解し、経営全体を見渡せる視点を養うことが求められます。

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